がんを患う緩和ケア医による市民向け講演会「がんをしぶとく生きる、気ぃ楽に」
当会が後援している講演会のご案内です.
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男女ともに二人に一人です。二人に一人ですから、医師も例外ではありません。
色々な専門の医師の中に、ホスピス緩和ケア医がいます。緩和ケア医は、全人的苦痛(身体的、精神的、経済的、スピリチャルペイン)を取り除くのが主な仕事です。体の痛みだけでなく、患者さんの辛い思いや家
族の不安な思いなどを少しでも軽くしていく仕事です。だから、ホスピス緩和ケア医は患者さんの心に最も寄り添おうとします。
「私は、終末期がん患者に関わるホスピス緩和ケア医である。5年前に父をがんで亡くし、誰よりもがん患者とその家族に寄り添える医師だと思っていた。」(「緩和ケア医が、がんになって」 より)
肉親を亡くしたその医師は、ご自身の経験を患者さんやご家族に誰よりも寄り添おうとされていました。
その寄り添っていた医師ががんにかかってしまったら。さらに転移してステージ4まで進んでしまったなら。
「緩和ケア医なら、今まで患者さんやご家族にしてきたことを自分にできるので何とかなるのではないか」。短絡的には、そう考えてしまう。
しかし、現実は違う。
「がんになってもより良く生きる」。ホスピス緩和ケアの領域ではしばしば耳にする言葉だ。しかし、「よく」など生きられない。確実に私は弱っているからだ。
でも、よかろうが悪かろうが、これからをしぶとく生きていく。
全てのがん患者にエールを送りたい。しぶとく生きて! 私もそうするから。 (「緩和ケア医が、がんになって」より)
がん患者の「よく」など生きられない、魂の叫びが滲み出ている。
緩和ケア医とがん患者。
苦悩に寄り添い、寄り添われる関係。
これらを同時に持つ ”大橋 洋平” 先生。
「がんをしぶとく生きる、気ぃ楽に」
がんで苦しむ患者さんやご家族、そしてそこに関わっている医療者を含む多くの人に大橋先生の”生”の声を聞いてもらいたくて、開催を企画しました。
講演のあとの30分間、私も大橋先生と対談をさせていただきます。
1月15日に予定していましたが、オミクロンが猛威を振いはじめたので、3月26日(土)に延期しました。大橋先生の健康を祈りながら。
倉敷駅前、できたばかりのホテル グラン・ココエ倉敷で15時から開催します。
無料ですので、是非ともお越しください。
イベント詳細情報
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がんを患う緩和ケア医による市民向け講演会「がんをしぶとく生きる、気ぃ楽に」
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2022年01月15日 15:00~
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ホテル グラン・ココエ倉敷
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150名
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無料